【書評】気持ちが楽になる働き方:33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。 by 滝川徹

一流のビジネスマンを目指して会社の仕事に一生懸命とりくむサラリーマンは多いと思う。

本書の著者もそんなひとり。大手金融機関に勤め、家族は妻と子供二人。1982年生まれの著者

仕事については一生懸命考え、時間があれば読書に勉強。でも、会社の中ではちょっと浮いた感じ。

中々自分が思うように物事は進んでいかない。

この著者がどのようにしてこのような状況をふっきれ、

「明日はどんな一日なるのだろう」とわくわくする毎日を送れるようになったのか。

著者の成長を通じた体験を語っています。

 

●本書の構成

本書は次のような構成となっています。

第1章 入社3年目、ビジネス書と出会う

第2章 入社7年目、昇進遅れで自信を失う

第3章 入社9年目、実績作りに躍起になる

第4章 入社10年目、気持ちが楽になるきっかけに出会う

第5章 入社11年目、気持ちが楽になる実験を始める

第6章 入社12年目の現在、明日が楽しみな日々

 

本書を読んでいると第3章くらいまでは何やってんだよという感じです。

いくら一生懸命やってもまわりとは壁が。そして自分は一生懸命やっているのにというジレンマ。

この状態にはいると自分では何が悪いのか中々気付かないものです。

著者は解を求めるために答えを本に見つけようと読書に励むのです。

 

最初に参考にしたのが、トリンプ・ジャパンの社長なども勤められた吉越浩一郎氏。すべての本を読み、吉越氏の考え方を自分の中にインストール。本人にも連絡をとり直接会ってしまう行動力もすごい。しかし、吉越さんのやり方をまねても中々うまくいきません。

それなのに、昇進は遅れるし、焦るばかりです。

 

次に人生を変えきっかけがプロブロガーの立花岳志さん。立花さんが開催するブログセミナーで出会った人たちからの影響ではじめたブログ。そのブログが人生に対する考え方を変えていくきっかけになっていきます。

 

そして、自分ががんばらなくてもよいと思うきっかけとなったのが、心屋仁之助さん。

実際に会社での行動が変わったのは心屋さんの本を読んだあとからになります。

 

行動を変えることでかたくなだった自分の考え方から色々な気付きを得始める著者。さらに問題を解決しようと受講したのが岡部明美さんのカウンセリング。カウンセリングを受けることでそれまで自分に覆いかぶさっていた鎧のような考え方が一枚ずつはがれていきます。

 

このような心の変遷をつうじ、今は毎日が楽しい生活を得ることになります。

著者は独立を目指していたものの、今はサラリーマン生活をしながら楽しく毎日を送っています。

どうしたらそのようになれるのか。なるほどと思わせてくれる一冊でした。

 

 

 

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