イスラム国の野望 by 高橋和夫 ~ 読書会3B 10月のテーマ本 【読書記録】

学びと成長

先日は読書会「3B」の10月度の定例会でした。
今回の参加者は12名です。

テーマ本は「イスラム国の野望」です。

 

この本で学んだことは、イスラム国はどういう背景で生まれてきたかということ。
そのベースとして、イラク戦争やイラク国内勢力についての説明があります。

 

イラク国内の勢力として約20%のクルド人、約20%のスンニー派、そして約60%のシーア派があるそうです。
これまでイラクを支配してきたのは少数派のスンニー派だったそうです。
ニュースでは各派についてはなんとなく聞いていますが、こんな事知りませんでした。

 

そして、アメリカはスンニー派主体の政党バアス党を解体し、シーア派主体の新政権を樹立。
この旧バアス党員やスンニー派の人達に外部からの様々な過激派などが加わってきたようです。
それと並行してシリアでも反勢力が出てきます。
ここではイスラム系過激派の勢力が増し、力を拡大します。。
イスラム国の最高指導者のバグダディは元々イラクで反米活動していていましたが、シリアの内戦で力をつけて、再びイラクに帰ってきます。
イラクとシリアで勢力を拡大し、イラク第二の都市モスルを制圧後、イスラム国を名乗り始めるのです。

 

次に教えてくれるのは、イスラム国は何故拡大したのか?ということ。

 

それには二つあります。
ひとつは領土を持っており、税金の徴収やゴミの収集など、行政機構をもっていたこと。
これは役人も含めフセインの資産を活用できたことがあります。
もうひとつは、税金だけでなく油田から石油の売り上げがあったこと、アラビア半島の裕福な個人からの寄付などの資金源があったことがあります。

 

このあとには、イスラム国が出現するまでの100年史について教えてくれました。
イラク、イラン、クウェート、シリア、トルコそれとヨーロッパやロシア、アメリカとの関係などをわかりやすく解説。
そして、最後はイスラム国と世界情勢についてと今後どうなるかということ。
わかっているようでわかっていない。そんな事を教えてくれる本でした。
 

 

 

定例会は神保町にあるブックハウスカフェ。
個室の中で落ち着いて話ができます。
最後にはオーナーの今本さんからご挨拶を頂き、今月の会は終了です。

 

そして二次会はいつも駿河台の「興隆」へ。

 

ここは美味くてコスパ良し。
今回は定例会参加者全員が2次会まで参加しました。

 

餃子以外も色々頼みましたが、60過ぎた親父たちが、餃子を1人2個とか3個とか言っているのは、
昔に返ったようでなんともいえません。

 

〆はチャーハンです。

 

 

いやー、今回は頼みすぎました。
翌朝までお腹がすきません。来月はもう少し控えます。

 

自分が普段読まない本に出会え、また人との交流もある読書会
興味のある方は是非ご参加ください。

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