四十九日のレシピ by 伊吹 有喜 ~ 妻のことをちゃんと知っているかと考えた一冊

70歳を超えた男が主人公

主人公の良平は70歳過ぎの老人。警備会社に勤めた後は定年後の夫婦二人の生活。

釣りに行くのに自宅を出かけるとき、渡された弁当袋。

ソースが染みていたと文句をいい持っていかなかった弁当。

その数時間後妻は心臓発作を起こしこの世を去る。残されたのは手付かずの弁当だった。

一人目の妻を亡くし、二人目の妻も亡くし、生きる気力を無くしていた。

 

妻の生徒が男を救う

 

そんな時現れたのが、井本という19歳の少女

亡くなった妻がボランティアで絵手紙を教えていた福祉施設の生徒だという。

井本は妻が無くなる前に、自分が亡くなったら四十九日まで良平の面倒をみるように頼まれていたという。

そして頼まれていたのはもうひとつ。

それば、四十九日は読教や焼香はやらずみんなで宴会をして欲しいということ。

 

もう一人の登場人物は良平の娘、百合子

百合子は良平の一人目の妻の娘である。今は東京で結婚しているが、

夫の浮気が発覚し、離婚を決意し、名古屋に戻ってこようとしている。

百合子は亡くなった継母との関係や自分に子供ができないことなど、

内面に色々問題を抱えている。

 

この物語は四十九日までに妻が残していったモノやことに良平や百合子が気づいていくことを通じて、

幸せってなにかということを感じさせてくれる。

 

文中の私が気に入った言葉

きっと人生には何かが必要だ。

食って寝て起きての日々を鮮やかに彩る何かが。幸せな気持ちを作り出す何かが。

笑い、喜び、驚き、ときめき、期待する、心を動かす美しいなにかが。

 

感想

最初のシーンで弁当をいらんと断るが、そんな日常生活の中、妻を亡くしてしまったら、おそらくずっと後悔するだろう。

大事な人の大事さは中々気づかないもの。その瞬間瞬間は大事にしなくてはとあらためて思う。

泣きと笑いがあるけど、最後はジーンとするよい物語でした。

本の帯には映画化と書かれています。

DVDも出ているのでとっくに映画化されているのでしょうね。

機会があれば、観てみたいものです。

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