「有名人になる」ということ by 勝間和代

勝間和代さんが自分が有名人になった体験について語ってます。
勝間さんのことを知っている人には大きく二通りの人がいると思う。
ひとつはカツマーと言われる熱烈なファン。
もうひとつはなんとなく知っているが、生意気そうだしキライというパターン。
後者はキライという割に勝間さんの著書を読んだり、主張を充分理解せず雰囲気で嫌っている人が多いような気がします。後からも出てきますが、このように言われるのも有名人のデメリットなんですね。
勝間さんは「お金を銀行に預けるな」などの著書がヒットして、その生き方(シングルマザー、しかも学生時代に出産、最年少での公認会計士合格、仕事では自転車を乗り回す)と言ったことが目新しくマスコミに取り上げられるようになったと思っていた。
しかし本書を読むと戦略的に有名人になろうとしたことがわかります。
その動機は有名人志望だったのではなく、独立して作った会社がリーマンショックの影響で大手の固定客を無くすリスクが高くなり、従業員や自分自身の自衛手段として有名人になることを目指したのだということがわかる。
目指したからなれるもんじゃないものになっているところがこの人の凄いところなんだが、有名人になる為には、自分が他人と異なる商品価値を明確にし、ターゲティング、ポジショニングをした上で売り込みのために自分自身のサービスを具体化し作っていく戦略性。それが凄い点なんだろう。
有名人になろうとしなくてもビジネスをしていく上では基本のことなので、自分自身に置き換えたときここまでできてないな〜と反省。
有名人になったことのデメリットとしては、見知らぬ人達から覚えの無い避難を浴びるのが日常になるという事。これは精神的にきついですね。またちょっとしたことですが、信号を守るなどのルールをキチッと守ること。美容院やレストランなどは個室のあるところにするなど、金銭的な対応も大変なようです。今は何かあるとすぐ写真に撮られるし、Twitterやブログに載せられたりするので生活に気が抜けなくなりますね。
一方メリットは有名人になることで今まででは会えなかった人が身近になったり、友人になったりすることでしょうか。
勝間さんも黒木瞳さんや広瀬香美さん、西原理恵子さんと仲良くなっているのは有名な話しです。
自分が有名人なる事は無いだろうが、自分がやりたいことを実現するためには、何が必要かということを気づかせてくれた一冊でした。

 

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