吉越 浩一郎 氏は元トリンプ・インターナショナル・ジャパンの代表取締役を務められた方。
著書「デッドライン仕事術」に書かれているが午後1時間から2時間は電話もとらず会議もやらない自分の仕事に没頭するがんばるタイムなどを導入。
会社を大きく成長させ、「平成の名経営者100人」の一人にも選出された方。
そんな方が語る仕事ができる社員、できない社員とはどんな人だろう。
そんなところに興味を持ち読んでみた。
本書の構成
本書は以下の構成となっている。
- こんな「考え方」ができる人
- こんな「習慣」がある人
- この「能力」を持ってる人
- この「仕事の基本」を守る人
- この「要領」をつかんでいる人
- こんな「性格」をしている人
- こんな「価値観」で動く人
まず、考え方について述べられているのはすべてのベースだからであろう。
ここでは、ハングリー精神について強く主張されている。
世の中はすべて競争。そしてその競争には勝たなければならない
そのためには日々の勉強が欠かせない。普遍的な知識を持つことがどこにいっても通用する
そして、ビジネスマンであれば「独立」を志すべき。その目標に向かって自分を成長させるという気持ちが大事であると語る。
うーん、企業に勤めているとどうしてもその中での仕事という視点でモノを考えるクセがついてしまいますね。
反省。反省。
他にも気になったのは
- 「始動」するのがはやい
- 走りながら考える
- アイディアを形にできる
- 自分の頭で考える
などなど。
とにかく、仕事はスピードが命。自分で考え、途中でもいいから動き、その状況見ながらさっと判断していくということですね。
このへんは意識していきたいものです。
吉越さんは経営者の立場として会社と社員の関係をこう語っています。
仕事ができる社員は、会社と個人の関係は「一方通行」と心得ています。
個人は会社に対し与えるだけであり、それ以上もそれ以下もありません。
社員による一方通行の努力に対して、会社が何をしてくれるかといえば、唯一「対価」としての報酬を支払ってくれます。
逆にいえば、社員は対価-つまり、報酬以上の何か会社に期待してはいけないのです。
この考え方には納得。こう考えると会社から報酬を多くもらおうとしたら、いかに自分の能力を高め会社へ利益を与えられるのかという考えにいきつきます。
価値観の章では、会社に勤めるということについてこう語っています。
私は、「会社に勤める」ということはゲームのようなものだと考えています。ゲームのデータは、ゲーム機のリセットボタンを推せば一瞬で消えてなくなります。
中略
会社とは人生にとってはゲーム同様の、終了したら消えてなくなる「架空の空間」であるといえるかもしれません。
本書を読んでみてあらためて会社と自分の関係性を見直してみたいと考えさせられた一冊。
また、時々読み返して自分にカツをいれたいと思う本でした。
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