本書は堀江 貴文が語る新しい組織のカタチと新しい働き方である。
多くのサラリーマンは「忙しい忙しい」と言っているが、それは他人の時間を生きているから。
自分の時間を生きれば忙しいなんて言わずに楽しくそして自分の納得のいく人生を送れると語る。
では、紹介しましょう。
本書の構成
本書は以下のとおり構成されている
1章 日本の会社はおかしいと思わないか
2章 仕事のない時代がやってくる
3章 だから「遊び」を仕事にすればいい
4章 会社でない新しい組織のカタチ
5章 会社に属しているあなたへ
会社の仕組みでおかしなところ
堀江氏は日本の会社は自分の仕事を減らさないために無駄なことを多く行なっており、そもそもおかしなことが多いという。
たとえば、海外では請求関係の書類のやり取りをクラウド上でできるサービスを使い、オンライン上で処理していくことで紙の処理がすべて電子化できているが、日本では中々進まない。その理由は「社名ロゴの横に社員が押印されていないから」などの理由だったりするからとか。
また、イノベーションを生む体制になっていない。それは、技術者や経営者が能力を発揮できる環境になってないからだとも言う。会社で出世する人間は新しく挑戦する人間でなく無難が選択をする人間だからだと。
こんな古い体質に縛られている日本企業との付き合い方を考えられるのはあと数年であろう
無駄をやめ仕事を最適化すべき、そして仕事を遊びに
無駄なことが多い日本の企業体質。そこを脱するには様々な面で効率化しなければならない。
その例としては、Googleカレンダーなど使いスケジュールは共有し、スマートフォンを使うことで会議もできるなどだ。
名刺もデジタル名刺にすればいいし、仕事ではないが、財布を持つというさえも無駄。スマホにちょっとした仕掛けで支払いは対応できる。ただ、会議に比べ日本の遅れも指摘している。
次に、仕事を遊びにすればいいということでは、次のように語る
仕事は娯楽であり、趣味であり、エンターテイメントであるべきだ。誰かが替わってくれるような仕事なんてあっという間に機械に代替される。何よりも、好きなことを仕事にしている人のほうが見ていても活き活きとしている。
そして、この章で主張しているのが、
メジャーよりマイナー
毎日続けること、真似をすること
の二つ。例としてブロガーとして有名なイケダハヤト氏やはあちゅう氏、YouTuberとして有名なヒカキンなどを紹介。
みんな特にすごいわけではなく、毎日好きなことを愚直にやったから今の成功があるという。
そして自分も成功したいなら、うまく言っている人の真似をすればいいと。その一歩を踏み出せない人も多いことを指摘。
新しい組織カタチ
新しい組織のカタチとしては、堀江貴文イノベーション大学校を紹介
この組織は面白く、メンバーは月謝1万円を払っている。なのに、堀江氏が「やりたい」といったことを無料で手伝ってくれる。
つまり好きなことやってみたいことをしようと思ったらメンバーは集まり立ち上がってくる。
その例として、ドローンレースを紹介。
最初数人でやっていたドローンのレースがそのうち「日本ドローンレース協会」として様々なイベントなど開催するようになり、最終的にはドローンレース世界大会の日本代表を決めるレースを主催するようになったなど。
もうひとつイノベーションには「2人目」が大事という。
その例としてプロ野球を紹介。当時ライブドアが近鉄を買収したが、その後楽天の三木谷氏が名乗りでたことで今のようになっているという。今プロ野球会はIT企業は楽天につづき、ソフトバンクDeNAが参入しどんどんカタチが変わっている。
ここで自分が言い出したことでもそのビジョンを理解してもらい、ついてくる人を見つけないとうまくはいかないということをいっており、それが最後のメッセージに繋がっている。
最後は会社に属しているあなたへのメッセージ
その前の章からの流れで次なようなことを言う。
どうにかして目標を達成したいのであれば、色々な場所でビジョンを語り、賛同して協力してくれる人を探すしかない。
だからこそ人間関係というのは大事になってくる。これからの時代、仕事はなくなるかもしれないが人間は生き残る。そんな時代にやっておくべきことは、好きなことをすること。そして、人間関係を常にリフレッシュできるようにコミュニケーションスキルを磨くことくらいだろう。
そして、最後には会社という組織の中だけで生きているのか、それとも一歩踏み出して自分の好きなことをやり広い世界をみてみるのかということで締めている。
堀江氏自体は分単位で毎日動き、空いている時間でさえスマートフォンでの情報収集や連絡に時間をつかっているそうだ
それでも本人は忙しいとは感じていないそうだ。それは、自分の好きなことだけやっているから。
私としては、うまく行っている人の真似をする。また何をするにしても人間関係が大事ということが納得できた一冊でした。
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