著者の八木龍平氏は企業や大学で心理テストの開発や新商品の開発に取り組んできた博士号をもつ科学者である。
しかし、一方で霊能者であるとも言っている。
霊能者にも色々タイプがあるそうだが、八木龍平氏は触覚タイプの霊能者らしい。
触覚タイプとは見えないものを感じるそうだ。
本書で著者が語るのは、神社に行くことで成功につなげられるということ。
神社へのお参りの仕方や普段の生活でどう神様を見方にするかということを教えてくれます。
本書は5章で構成されており、次の5点について著者が語ります。
- 日本の偉人達が知っていた神社がもつ秘密の力とはなにか。
- 神様と仲良くなり成功するための祈り方
- 願いをかなえる神社の見えない仕組み
- 神社の知見を日常にいかすコミュニケーションの方法
- 人体を神社にみたてた心と身体づくりの方法
本書を読むと神様がほんとうに実在するように感じます。それは、書き方からそのように思わせてくれます。
まず、神さまとの交流は「スキマを作ること」がポイントであると述べています。それは、心が悩みや雑念で頼みごとがいっぱいだと神さまがはいる「スキマ」が無いからだそうです。スキマが必要なのは、神さまが空気だからだそうです。
そして、「スキマの法則」の祈り方の基本構造は、
- 住所・氏名を伝える
- 神社にお参りできたことへの感謝を伝え、願い事を一言お伝えする。
- 祝詞とよばれる神道の祈りの言葉を唱える
1,2は普通にするとして、3は私もしていませんでした。祝詞はお賽銭箱の横や後ろにかかれているそうですが、気がついたことはありませんでしたね。その言葉は「はらいたまえ、きよめたまえ」だけでも良いそうです。
祈りとは、神さまとの交流、すなわりコミュニケーションだだそうです。つまり一方的なこちらからのお願いだけでなく、神さまの意思をうけとることでもあるそうです。それは神さまは僕たちを通して、この世、すなわり現実社会に貢献するだそうです。
神さまは肉体がないので、現実を変えるには僕たち人間の助けがいるそうです。
このような考え方は初めて聞き、新鮮に感じました。
著者は科学者らしく、参拝回数と年収と幸福度の関係についても調べています。
それによると、1年間の参拝回数がゼロの人たちはその年収別でみても、参拝している人たち比べて、あきらかに幸福度が低いそうです。そしてデータから著者は
- 高収入と幸福が両立する人は、神社に参拝している
- 収入に関係なく、神社に参拝する人は幸福になりやすい
と言っています。では、年に何回神社に行けばいいのかというと、著者は
「年3回以上の参拝」をおすすめしています。
それは、年1回はひとりで、年1回は家族で、年1回はとくに大事な仲間と参拝して欲しいからだそうです。
著者は個々の神社の役割やネットワークについても説明しています。
それは、たとえば「稲荷神社」や「八幡社」「諏訪神社」「住吉神社」など全国に多数ある神社をさしています。
これら神社はすべて見えない世界で繋がっていて、ネットワークを形成しているそうです。
ですので、たとえば旅行先で参拝した神社と同じ系列の近所の神社でおまいりすることで、神社間のネットワークは維持強化されるそうです。
本書ではこのように神社についての知識と使い方、またまた過去の偉人たちはどのように神社を使ったか?ということを教えてくれます。
本書を読むと神社に行きたくなるのとともに、普段の食事や家の中で祖先に対しての気持ちの持ち方が変わります。
自分の人生で神さまのちからも借りたいと思う方におすすめの一冊です。
コメント