革命のファンファーレ by 西野亮廣 【読書記録】

書評
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本書の著者の西野亮廣氏はお笑い芸人であり、絵本作家です。。
私自身はお笑い番組とか見ないこともあり西野氏自身は知りませんでした。
たまたま本屋で本書を手に取り、初めてお笑い芸人だったんだと気づいたくらいです。

西野氏は絵本を5冊、小説1冊、エッセー1冊、そしてビジネス書を2冊も出版しています。
今回読んだのはビジネス書の2冊目にあたり、西野氏の出版物としては現時点での最新刊になる本であす。

 

西野氏は我々を含む上の世代を「職業は永遠に続く」と考えている世代といっています。
一方自分たちは職業そのものがなくなって行く時代に突入し、副業、兼業、転職が常識になりつつあるといい、やりたいことを掛け持つことや、やりたいことに迷うことは、これからの時代を生き抜く術だ。と述べています。

そして、ここからは、”好きなことを仕事化するしか道が残されていない”時代だとも述べています。

その時代の生き方として西野氏は自分の体験談を基に本書に書かれています。その体験談は絵本「えんとつ町のプペル」をメガヒットさせるためにどう作り、何をしたかということを中心に、考え方が述べられています。

えんとつ町のプペルの作り方は今までの絵本の作り方の常識をいくつも覆しています。
それは、

  1. 分業制で作ったこと
  2. スタッフはクラウドソーシングで集め、総勢35名となったこと
  3. 費用はクラウドファンディングで集めたこと

などです。

また、売り方についても

  • インターネット上で全ページを無料公開

などこれまでの常識を覆すやり方を取っています。結果的には無料公開することでより絵本が売れたそうです。

また、絵本を売るためにまず個人で1万冊買ってみたということもしています。

理由の一つは自分で販売サイトを立ち上げ、早い段階から予約販売の仕組みを作ったことです。Amazonでも予約受付は発売前3ヶ月前からだったので、もっと早くから予約受付するために1万冊を確保したそうです。

二つ目は出版社に対し、確実に売れる見込みがあることを提示するためです。。出版社はどうしても売れ行きをみて増刷をします。そうすると思ったより売れた時、在庫切れを起こす可能性があり販売機会を逃してしまいます。そこで初版発行部数を引き上げるための理由として、すでに1万部の予約を受けていると示すためだそうです。

三つ目は、1万冊買った領収書を公開することで他人がこのことをネタに広告する効果があるということである。
このことについては後半にも書かれており、ニュースを出すより自分がニュースになることで他人が時間を使ってくれるということを述べています。

西野氏は本書のまとめとして踏み出すことに勇気はいらないと言っています。必要なのはポジティブシンキングではなくロジカルシンキングなので、情報を仕入れた方がいい。そして、情報は、行動する人間に集まり、さらなる行動を生み、また情報が集まってくるとまとめています。

自分が何かしたい、何か作りたいと思う人はたくさんいると思います。著者の西野さんも芸人でありながら絵本を作りたいということで絵本を作っています。そしてせっかく作るのであれば、自分の作りたいように作り。そして作ったものを多くの人に知ってもらうには多く売ることをロジカルに考え実践しています。

そして、本書には今紹介しただけなく、様々な実行してきたことが書かれています。
若い世代だけでなく、これからの好きなことを仕事にすると考えている方は一度読んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

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