転職をしようと思った際に、どのような考え方をすればよいのかを教えてくれる本があります。
今回紹介するのは、こちらの本です。
こちら本の著者は広告代理店からコンサル会社を経てハイクラス層を対象とした人材ポータル会社にて編集長として執筆や対談などを行っている方です。
本書は転職に関する考え方をストーリー形式で伝えてくれる本です。
主人公は、特別なスキルもない30歳になる営業マン。売っているものは印刷機器で商品に特別な優位性があるものでもありません。
この主人公が将来に向けて頭がモヤモヤしている時に、著名なコンサルタントに出会い、コンサルタントを受けながら転職を実現していくというストーリーです。
この主人公が将来に向けて頭がモヤモヤしている時に、著名なコンサルタントに出会い、コンサルタントを受けながら転職を実現していくというストーリーです。
私も転職活動中に本書を読みました。
対象は30歳前後の方ですが、転職会社の選び方や自分の価値をどう考えるかという点では大変参考になりました。
では、どんな点が参考になったのか?ポイントを紹介しましょう。
まず、最初にコンサルタントは主人公にこのように言います。
そもそもだが、転職に必要なのは知識でも情報でもない、どう選べばいいのかの判断基準、つまり「思考法」なんだよ。この転職の思考法とは、私がこれまで数百社の企業に携わってきた中で見つけた、「一生食べていくための方法論」だ。20代から50代まで、仕事で食べていく上で必要なキャリアの考え方がすべて詰まっている。
ストーリの中で書かれた言葉ですが、本書で伝えているのはこの言葉に集約されます。
では、どんな方法論かというと、まずは、
自分のマーケットバリューを理解すること。
そのため、最初にやるべきことは、自分の仕事の棚卸をすること。そのために自分の過去のレジュメを書くことと述べています。
そして、自分の資産を「専門性」と「経験」に分けて勝負すべき点を明確にすることと言っています。
自分の棚卸の次はどこに転職するかです。
著者は伸びるマーケットを選ぶことを薦めており、伸びるマーケットをどうやって見つけるかという方法論を紹介しています。
この方法論は転職先を考える上で大変に参考になりました。
転職先となる会社の見極め方については、3つの基準を紹介しています。
- マーケットバリューはあがるか
- 働きやすいか
- 活躍の可能性は十分か
本書ではたびたびマーケットバリューという言葉が出てきます。いわゆる市場価値ですね。
ただ、多くの人は自分に市場価値がどれだけあるのかわからないというのが実情だと思います。
ただ、多くの人は自分に市場価値がどれだけあるのかわからないというのが実情だと思います。
ましては、本書の主人公は30歳で営業経験しかありません。
そんな人には、「活躍の可能性」を見出すことを進めており、見出すために面接で何を聞けばよいかということも教えてくれます。
また、転職先の探し方についても5つの方法があり、それぞれのメリットデメリットをわかりやすく書かれています。
特に参考になるのは、多くの人が活用すると思われる、「転職エージェントに登録し、紹介をうける」ことのメリットデメリットですね。
特に参考になるのは、多くの人が活用すると思われる、「転職エージェントに登録し、紹介をうける」ことのメリットデメリットですね。
私も転職活動する中で、「転職エージェント」に頼ってはいけないと感じてましたので、ここの説明は非常に納得のいくものでした。
本書はストーリー形式の中で、転職活動をしていることが会社の先輩にばれ、裏切りにあったり、転職の意思を彼女に伝えたところ反対されたり、いざ転職しようとすると「本当にこの会社をやめていいのか」というジレンマに陥ったりなど、転職でありそうなことが色々出てきます。
コンサルタントから主人公への最後のレッスンは、私も大変共感しました。
それは、自分の好きなことそしてやりたいことは何か?ということです。
自分自身転職活動していると、「あれ、自分は何がやりたいんだっけ?」「どんな事ができるんだっけ?」と自問自答にはいっていくケースがあります。
この点について著者は
仕事の楽しみを「to do(コト)」で語る人間と「being(状態)」で語る2種類に分けられる。
そして、99%の人間がbeing型で、「心からやりたいこと」という幻想を探し求めてさまようことが多いと、述べています。
そして、99%の人間がbeing型で、「心からやりたいこと」という幻想を探し求めてさまようことが多いと、述べています。
最後にはbeing型の人間が仕事を楽しむために必要な条件やbeing型の人間が好きなことを見つける方法について述べられています。
コンサルタントは主人公に最終講義で
転職を阻害するのは、現実的な危険性ではなく、ほとんどが見栄か恐怖
と述べられています。
まさしく、自分が経験していない世界へ飛び込む恐怖と、今いる安心できる環境から抜け出したくないというのが本人の中にある転職を阻害する要因だと思います。
転職を今、考えていなくても、本書のタイトル通り、「このまま今の会社にいていいのか?」とちょっとでも思った方は本書を一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
働くということについての考え方が整理できると思います。
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