定年まで待つな! by 成毛眞 ~ ミドルエイジに向け人生の変革方法を提案する本【読書記録】

書評

最近は、定年前後の世代を対象に書かれている本が多くなってきましたが、
本当に危機感を持たなければならないのは40代のミドルエイジと言っている本があります。

今回、そのミドルエイジを対象として、次のキャリアを考える本を読みました。

今回読んだのはこちらの本です。

 

 

著者は元マイクロソフトの社長を務められ、退社後は投資コンサルタント会社を設立されたり、書評サイト「HONZ」を開設した成毛眞さんです。

成毛さんは、日本の職場は昔に較べて窮屈になる傾向が高まっており、そのためビジネスパーソンの活力が失われているのではと感じられています。
そこで、もっと自由に面白くおかしく生きるために「今の仕事に執着しない」働き方を提案することを目的に本書を書かれました。

では、紹介しましょう。

 

まず最初に成毛さんは「老後に野垂れ死にしたくなければ、一刻も早く会社をされ」と言っています。

それは、今のミドルエイジがあまりも危機感がないということからの発言となっています。

では危機感とはどんなことかというと、2040年ごろには人口の40%近くが高齢者になるという計算があり高齢者ばかりの世の中になることが予測される。そうなると医療費5割負担が当たり前になったり、所得アップが期待できないから、消費税アップは避けられない、インフレで虎の子の貯金が一瞬でふっとぶなどことから「老後に潤沢の資金をもっていなければ、リアルに野垂れ死ぬ」ということを言われています。

また、AIの登場による職の喪失自動車のEV化により自動車業界における大量の失業予測や他の業種でも同様にことが起こるだろうという点。
大企業にいても、社長になれる確率は1/1500程度。たとえ部長までなっても55歳前後の役職定年で給料は大幅にさがる可能性があるということも挙げられている。

そこで、まずミドルエイジがお金を稼ぎ続けるにはどうすべきか?という問いに対しては、

今の会社をとっとと辞めて、長い間、稼ぎ続けられる職場を見つけ出す

と答えています。

ここで書かれている、将来の高齢化社会の到来によるリスクについては、こちらの本にも紹介されています。

 

また、AIRPA(Robotic Process Automation 今多くの企業が取り入れはじめ、ホワイトカラーの仕事がどんどん置き換わっているのも事実だと感じています。

成毛さんは、2章以降に今より好条件の職場をみつけるポイントを紹介しています。
それは、「地方」と「海外」です。

地方については、

今勤めている会社より、規模の小さな会社、都心ではなく地方の会社にあえて狙いを定めて、転職するのである

と述べられています。
これは、ミドルエイジになってからの学び直しや資格取得は無意味であり、それよりは地方でダイヤモンドの原石ともいえる企業を発見し、そこを地方の超優良企業に復活させるという勝負に未来をかけた方がよいということからです。

地方は人材不足から後継者が見つからない、やはり、マネジメント経験がある人間が少ないなど課題はありますから、この主張は勇気の能力があれば、アリだと感じました。

 

海外については、外国企業でも日本企業の現地法人でもいいから、まずは海外に渡って働くことを進めています。それは、その方が生涯にわたって良い条件で働けると述べられています。
特に新興国を進めていますが、その場合では、「教えに行く」という態度ではなく「一労働者として行く」ことを薦めています。

海外でのいくつかの働き方を紹介されていますが、私がよいと思ったのは成長する中国企業の日本法人で働くのはいい発想だと感じました。

 

成毛さんはそうは言っても会社を辞められない人についても触れています。

そんな人は、「ひとつの趣味に全精力を傾けること」と言っています。
例として、魚や昆虫の「育種」やプラモデル制作、コレクション、食べ歩きなどいろいろ実例を紹介されています。
私が勤務していた会社でも「ギター制作」や「写真」でプロに近いレベルの方がいましたので、この選択もありですね。

 

最後に「自分を縛りつける壁を壊す」ことを薦めています。
それは、何かというと「持ち家」や「高学歴信仰」だったりします。

持ち家については、私も持ち家ですが、たしかにライフスタイルの変化によって住む場所をかえる選択もあったな、と思う点はあります。
また、本書の中で触れている「フツーの人でもクルーズ船で暮らせる」という発想は目からうろこでした。

そして、老後にむけた資産運用については、「大手金融・証券」や「国」を信じないよう述べられています。

この章では、これまで当たり前だと思っていた自分の価値観の見直しを提案しています。
長年当たり前だと思っていたことを発想を変えることで、様々な呪縛から自分を解き放つことはできそうですね。

 

本書を読んでも、発想がとんでいるので中々すんなりと頭にはいっては来ないと思います。
しかしこれから40代のホワイトカラーが益々生きにくくなってくることが叫ばれる中、
一度手にとってみるのもいいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

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