【書評】スナーク狩り by 宮部みゆき

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宮部みゆきさんのサスペンス
物語としては一夜だけの話。
テーマは法律で裁けない犯罪。肉親を殺された人間が犯人をどう裁くべきか。
ハラハラドキドキのストーリー。
何人かの人物の物語から始まります。
最初は美女が銃を隠しもって、裏切られた男の披露宴にそっと現れる。ドキドキしますね〜。
そして、釣具屋で勤め、作家を目指す若者。
一人飲んでいると職場の年輩の男性から別の店で同じ職場の女性が待っていると告げられる。
また、北陸の大きな旅館の娘と結婚した男。妻は心身症で入信し、実家近くの病院で入院。
そんなバラバラな人物が一本の線でつながって行きます。
つなげるのは夜中の高速道路。
なぜ、みな北陸を目指すのか。それは読んでからのお楽しみ。
それにしても宮部みゆきさんはすごい。
読んでいて、多分こうだろうなあと思うシーンは何度もあるのですが、
その度に裏切られます。
また、やられたって感じです。
読んだ後は吉田修一の「悪人」を読んだあとのよう。
何が本当に悪いのか
考えてしまいますね。

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