本の表紙にはタイトルとともに著者の写真が載っている。
ややチャラい感じもするが著者は医学博士。要は医者である。
この見た目とタイトルで期待を持って買った人も多いと思うが、
読むと多分がっかりするでしょう。
何故なら実践すべきことはこれまでの健康本と同じく当たり前の食生活の実践だからである。
まず、メタボに対しても、食べ過ぎと、脂・砂糖・塩の取り過ぎが問題と説明
心がけることは
「人間の体と同じ組成の生き物を丸ごと食べる」
その具体的な食べ方として、肉よりも小魚、米も白米ではなく、精米していない状態で
野菜や果物は皮ごとと、他の著者と言っている事は同じなんです。
それ以外にも
・腹六分目
・毎日「こぶし五つ」分の野菜
・適度な飲酒 ・・・これについてはグラスワイン二杯程度と書いてあるのがうれしい
・一日30分程度の適度な運動
・喫煙をしない
といった事が長寿のコツと言ってます。
本の前半は医者らしく
・メタボの実態
・ガンについて
等の説明があり、著者はガンは悪者では無い、ガンは私たちの不摂生の尻拭いをする為に
現れた修復細胞と言ってます。
一部疑問はありますが、そこは読む方の解釈でしょう。
50歳からは一歳づつ若返る
著者は人間に与えられた寿命は「120歳」であり、その天寿をまっとうできないのは「不摂生」のためと言ってます。
しかし、摂生をしたからと言って、すべての人が120歳まで生きることは困難だが、100歳まではどうか?
それで50歳は人生の折り返しと考える。
最初の50年はがむしゃらに働いて人生の基礎を作り、そこから先は生まれ変わって一歳づつ若返って行く。
面白い考え方です。
私も50歳になったのをきっかけに次の生き方を考えようとこのブログを始めました。
その2ヶ月後に単身赴任となり、本当に生活を変えることになったのは偶然ですが。
今、1年半経ちましたが、おそらく単身赴任前より身体は若返っています。
本書に書いてあるとおり、健康で元気でいられれば、更に人生は楽しめるかと。
タイトルとは離れて、そういう事を考えさせられる書籍でありました。
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