高城 剛 氏が前作 LIFE PACKINGを出版したのが、2012年11月。
私が単身赴任生活を始めた年だ。
本書は私自身にとっても自分の持ち物について考える機会を与えてくれた一冊である。
本書を読んだ際の感想については、当時もブログに書いた
【書評】Life Packing by 高城 剛ー人生に必要なものを見直そう
前作では自分の持ち物を99%処分し、ほんとうに必要な1%のものを紹介。
旅の期間によってその残されたものを分類していた。
本作での違いは次のように紹介している。
3年前に出版した「LIFE PACKING」リリース時から、さらにモノを削減し、持っていた不動産もすべて売却し、家に住むという当たり前のアイデアをやめた結果、移動距離が飛躍的に伸びることになりました。
本書ではついに手ぶらで2泊3日の海外旅行をするための必需品までに至っている。
今回はそんな高城氏がこの3年間の間にさらに源泉したアイテムを
1DAY、2NIGHTS3DAYS、2WEEKS to 6 MONTHS、1YEAR、FUTUREの5つのカテゴリーに分類。
前作と変わらないアイテムもあるが、私の印象に残ったアイテムを紹介しよう。
データの格納個はポータブルHDDからMicroSDXCカードに
紹介されているのは、Ulta Premium Edition Micro SDXC Card 200GB
前著では日本で一歩でたらインターネット環境は信じられないと語っていた。そのために1TBのハードディスクを2台持ち歩いていた。
ところが、今回はハードディスクはMicro SDXCカードに進化。200GBを10枚で2TBを持ち歩くという。MicroSDXCカードを自分のデータ格納庫にするという発想。あらためて感心した。
タブレット+折りたたみ式キーボードという発想
紹介されているのは、iLepo Flyshark2
折りたたみ式キーボードである。これをつかってiPhoneへの文書入力をしているそうだ。
このスタイルは軽量でいい。
ノートPCがなくてもタブレットと折りたたみ式キーボードという組み合わせを自分では試してみたい。
キャリーバッグをやめてDay packに
2Weeks to 6Monthsに書いてあるのですがなんと10lのバックパックだけにしてみたという。
前作では2WeeksはDay Packでしたが、1Months以上はキャリーバッグでした。
10lって相当小さいですよ。そこに6ヶ月までの旅の道具を入れるなんてすごすぎます。
バッグはPORTERのDAY PACK.。ここに冬でも耐えられる半月分の着替えを入れて、世界一周しているそうです。
空港のセキュリティチェックで取り出す必要があるMacBookとiPad miniとドローンだけは紙袋にいれているそうだが。
荷物をコンパクトにした中での工夫は
前回 Macbook Air 11” → MacBook
iPAD2 → iPad mini 4 、ちなみにiPad mini4には書籍1,000冊がはいっているそうだ。
一眼レフカメラがCanon から SONY α7RⅡに変わっていて、コンデジもリコー GRからSony Cyber-shotに。SONY派に変わったのだろうか?
他にも衣類圧縮袋やダウンジャケットなどコンパクトで機能的なツールをそろえて工夫しています。
いつの間にかAndroid携帯も所有
前作では携帯電話はiPhoneのみであったが、HUAWEI P8 MAXと POSH MOBILE Micro X S240が登場
その理由をこう書いている
決してスマートフォンがすきなわけではありません。変態的なAndroidが好きになってしまったのです。と、申しますのも、かのスティーブ・ジョブスがお亡くなりになって以降のAppleから、まったくと言っていいほどの画期的な商品が出なくなってしまいました。
うーん、確かにそのとおり。Androidは様々な携帯がでてますからね。高城氏が選んでいるのもAndroid最大スマホと最小スマホという選択です。
スーツケースは3Monthから1Yearに
前作では3Monthsというカテゴリーがあった。そしてスーツケースもそのカテゴリーに。
今回は、6MONTHSまでのカテゴリーには要らず、1YEAR。それだけ身軽になっているのでしょう。
持ち物のとしてのスーツケースはRIMOWA SALSA SPORT MW80で変わっていない。
ちなみにこのシリーズを買う理由を紹介しています。それは、炊飯器が入るサイズだからというのが面白い。
旅の楽しみは各国の玄米食べ比べというのは変わらない
前作では「普段何を食べているか?」という問いに対して、「玄米だけ」と答えている。
ごま塩だけをかける玄米ばかりの食生活を何年も続けているそうだ。
そして前作で1台だった炊飯器が本作では2台に。2台づかいの理由は1台は1週間かけて発芽玄米をつくるためらしい。そのために2台使い分けしているそうだ。
Future Packing が進化
Future pakingは前作も本作も持ち運べる家。
前作ではINDIAN Tipiを紹介していたが、今回紹介しているのは「インフレータブルハウス」
これは、空気で膨らませる家。すごいけど透明なので中は丸見え。誰もいないところでないとくつろげないですね。
まとめ
今回は印象的に残ったアイテムだけ紹介したが、ひとつひとつのモノに選んだ理由がある。
その選択は高城剛のライフスタイルを実現するための理由があり、普通の人ならいらないんじゃないのというものもたくさんある。
面白かったのは前作では1機種しか紹介していなかったドローン。今回は3機種紹介。映像作家としてもドローンの使い方が進化しているのであろう。
次作は2020年に出すそうだが、どう進化しているかが楽しみである。