著者のちきりんさんは元会社員。2005年3月からブログを書き始め、今や月間200万PVを達成する人気ブロガーだ。
2010年に会社は退職し、現在は執筆対談などを行っている。
会社員時代は自分の意見が会社としての見解と思われる事の無いようになどの配慮から「ちきりん」という名前を使い、顔も出さずにいたが、独立した今も名前や顔は隠したままブログを書き続けている。
本書では、どうやってこと「ちきりん」を育てブランド化したのか?ということを紹介している。
ちきりんさんは何故ブログを始めたか?
元々読書好きのちきりんさん。日記を書くきっかけは高野悦子さんの「二十歳の原点」を読んだこと。
一般人の思考の記録、生き方の記録がこれだけ強烈なインパクトを与えるということに影響を受け、日記を書き始めたそうだだが、この時が小学校5年生。すごいですね。
私が二十歳の原点を読んだのは、それこそ大学生の時。インパクトは受けましたが、そこまでの影響は受けませんでした。
ちきりんさんの場合は、この時書き始めた日記の延長がブログとなっています。
それで、タイトルも「Chikirinの日記」。自らの思考について記録するブログとなっています。
目指したのは価値あるメディア
ブログを書く目的は人により様々。
ちきりんさんの場合は、「何かおもしろいことができる、自分の場所を持ちたい」という考えだったそうです。
そのため、ブログに人気が出てくるとそこを利用して自分も目立ちたいという人が出てくるようで、自分のメディアの質を維持するためにコメント欄の削除、はてなブックマークとの決別などの処置をとってます。
そんなちきりんさんが言う自分メディアをつくるための5か条は
①コンテンツを散逸させない
②ネットの中の人にならない
③つながる世界でつながらない
④オープンな場所にいつづける
⑤信用力を売らない
をあげています。
この5か条はちきりんさんにとっては正しいと思いますが、大事な事は自分がどういうブログを作りたいのか?そのために自分はどんなルールで運用するかを考える事だと感じます。
ちきりんさんが楽しいと感じること
ちきりんさんは日記を書く事が好きであり、自分の考えを文章化する活動自体が楽しいと言っています。
そして、その記録を読者の方にも同時に楽しんでもらえれば、それが望外の喜びだそうです。
本書の後半はちきりんさんがこれまで書いてきたブログのエントリから多くの意見が寄せられたエントリをいくつか紹介しています。
私もそうですが、なんでブログを書くのか? ブログのアイデンティティをどう明確につくって行けばいいのかと言うことで悩んでいる方は一読してもらえればと思います。
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