今回の読んだのが、50歳過ぎでライフシフトした22人の方の事例を紹介し、そこからライフシフトにむけた法則などを紹介する本です。
ライフシフトとは単に職業を変えるとかではなく、文字通り人生を変化させるということで大変参考になりました。
では、早速紹介したいと思います。
本書では、この22人の方について「全員が、自分の人生の「主人公」になっています。自身が生きていくうえで大切にすべき価値観に気づき、オーナーシップをもってワクワクしながら生きています。そうライフシフトとは、生き方の抜本的な変化です。転職、起業のような外形的な変化のことではないのです。」と述べられています
本書では、多くの方のエピソードを集める中で、一人ひとりの価値軸の多くが、以下の8つに分類できると紹介しています。
・人を育てる
・好きを仕事に
・社会に貢献
・手に職をつけたい
・海外とのかけはしに
・故郷に帰る
・住みたいところへ
・家族とともに
本書では、この価値軸ごとに2~3人の事例を紹介しています。
各事例では、どのようなストーリーでライフシフトしたのかということを書かれており、またそれぞれのエピソードのあとには、各自の住まいや家族構成、ライフシフト後に時間の使い方や収入がどう変わったのかということもまとめられています。
なるほど、こう分類されると、自分の考え方がどこに近いのかとあらためて理解が進みます。
事例のあとにはライフシフト実践のための4つの法則がまとめられています。
その法則とは、
第1法則 5つのステージを通る
第2法則 旅の仲間と交わる
第3法則 自分の価値軸に気づく
第4法則 変身資産を活かす
の4つの法則です。
では、第1法則の5つのステージとはなんでしょうか。
ライフシフトしていくプロセスは決して順風漫歩ではありませんが、実際にライフシフトした方のストーリーには大きな共通点があるそうです。それが
・心が騒ぐ
・旅に出る
・自分と出会う
・学びつくす
・主人公になる
この5つのステージを経験しているそうです。
私は本書からは、この5つのステージの内容を理解するのが最も重要だと感じました。
この5つのステージはぜひ本書から読んで頂きたいと思います。
そして、この5つのステージが現れ、変身ストーリーを完成させるのに欠かせないのが、旅の仲間だそうです。自分以外の登場人物が現れ、主人公に働きかけることでストーリーは前に進むとのこと。
旅の仲間は「ともだち」「支援者」「門番」など様々な形で登場する。その仲間に支えられてライフシフトを実現するというのが第2の法則になります。
第3の法則はさきほどの8つの価値軸の分類のうち、自分の価値軸がどれに当てはまるのかに気づくことです。
そして第4法則の変身資産とは、次の10項目に集約できるそうです。
- とにかくやってみること
- どんなことからも学んでいること
- 学んだことを捨てられる勇気を持っていること
- 違和感を大切にすること
- みんなと同じじゃなくても平気なこと
- 3つ以上のコミュニティに所属していること
- 有意義に公私混同していること
- 自分についてよく知っていること
- 自身の人生時間を自分でマネジメントしていること
- 人生に起きる変化をたのしんでいること
本書に書かれている22人の方も元々は普通の会社員の方ばかりです。それがいろんな形でライフシフトしておりそれぞれのストーリーはとても面白い。
また、そのライフシフトの事例から得られたこれら法則も非常にリアルでよくわかります。
50代くらいでライフシフトを意識し始めた方には特ににおすすめできると感じた本でした。
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