モバイルボヘミアン by 本田直之 四角大輔 〜 旅するように働くにはどうしたら良いかを教えてくれる【読書記録】

書評

日本以外に住居の拠点を持ち、世界中を旅しながらも仕事もしている二人。
本書では、この二人が旅するように働くためにはどうしたら良いかということを紹介しています。

どこでも働くと言う事ではノマドワーカーという言葉がありますが、
ノマドワーカーがオフィスに行かずに働くテクニックの様な話になってしまったのに対し、モバイルボヘミアンとはそれに加えて「仕事とプラベートの境がなくなってきている状態」と言っており、モバイルボヘミアンをノマドワーカーの次のフェーズとして定義しています。

本書の構成は以下の通りです。

  • 自分を「モバイル」させる力があなたをどこまでも「自由」にする
  • これからの時代はなぜモバイルボヘミアンなのか?
  • モバイルボヘミアンの生き方を知る
  • 会社員からモバイルボヘミアンになるには
  • モバイルボヘミアンに向いている人、向いていない人
  • モバイルボヘミアンとして生きるために整えておくべき3つのこと
  • ぼくたちはどこまでも自由になれる

 

本書では各テーマについて本田氏と四角氏がそれぞれ意見を投稿しています。
二人は似ている様で、共通の見解もありますが、主張するポイントが微妙に差がある点も興味深い点です。

そして、二人は働き始めた時からモバイルボヘミアンであった訳ではありません。
二人とも会社員だったのです。
なので、我々に対して決してできないことではないと伝えいます。。

 

そのためにはいくつかポイントがあって、

仕事をする人としてのベーシックスキル、そして専門性を会社員時代にしっかり身につけること。
そして、専門性と自分の好きなことを掛け合わせて自分なりの強みを作ること。
この掛け合わせっていう点は重要ですね。掛け合わせないと独自性の強みは発揮できません

また、モバイルボヘミアンのライフスタイルを確立する上で、昔よりやりやすい時代になったということも言われています。
それは、テクノロジーの進化。
スマートホフォン、PCの進化、インターネット環境。これらの進化が昔と比べて格段と移動しながらの働く環境を後押ししています。そういう点でもこの二人は自然派のようでテクノロジーを使いこなしています。基礎力としてこの様な力は身につける必要を感じます。

本書を読んで改めて自分の強みは何かということ、そして、自分は何をやりたいのかということを考えさせられました。
単にモバイルボヘミアンというスタイルに憧れるのではなく、この2つが大事でその結果、自分のライフタイルとしてどういう形がベストなのかを考えるべきでしょう。
若い世代にも参考になりますが、定年後ライフスタイルをどう確立するか考える世代にも役立つ一冊だと感じました。

 

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