著者は形成外科医。乳がんや乳房再建の手術をし、乳房再建の学会も作った実績もあります。
ところが、がんの撲滅に務めたきたにもかかわらず、乳がんの患者が3倍にもなったことを知り、自分の活動がガン撲滅に功を奏していなかったことに気づくのです。
そこで、これからの30年間でガンの死亡率を三分の一にすることを人生の使命とするのです。
そして30年間全国を駆け回るために、どんなシニアになろうかと考えた時に、きれいカッコいいシニアになろうと思ったのです。
本書は以下の4つのカッコいいのカテゴリーに基づき構成されています。
- 家きれい
- 肌きれい
- 体型きれい
- 腸きれい
では、それぞれの章のポイントを紹介しましょう。
家きれい
家きれいの4原則として①「もったいない精神」を生かす ②浄・不浄の結界を作らない ③合成洗剤を作らない ④家事と思わず作法とする を紹介しています。
②については家の中に不浄な場を作らず、すべて清浄にあつかうということを言っており、③については、洗剤は純石けんの「シャボン玉石けん」を使用を本書の中では何度も語っています。
著者は純石けんを本書の中では、体を洗うにしても、シャンプ、歯磨きについても勧めています。
それは、シャンプーとボディソープの成分表示には「ラウリル硫酸ナトリウム」と書いてあります。これは人体や環境に有害なおそれのある化学物質として法律(PRTR法)で規制されている合成洗剤だからということです。
「家きれい」については、この4原則を生かした片付け術として、毎朝の習慣としての1分間のトイレ掃除 洗顔後の顔を拭くのはペーパータオルとし、そのタオルで洗面台を掃除する。 風呂上がりにはバスタオルで浴室から脱衣所まできれいにすることを進めています。つまりまとまってやるのではなく、日々の中で習慣化することを進めています。
肌きれい
肌の若々しさは、健康を守り世の中のお役に立つために必要だと最初に述べています。
最初に紹介するのが、ゴシゴシ洗いは禁物。体は手のひらでなで洗いということ。そして、刺激の少ない無添加石けんを使うということをここでも言っています。
何度も主張されていますが、髪も体も、食器も衣類も純石けんで洗うのが一番だそうです。
歯磨きについても「石けん歯磨き」を進めています。そして歯の黄ばみについては、「オイルプリング」
こんなやり方は知りませんでした。
体型きれい
残された人生をこれからの人たちに倍返ししなければならない。そう考えた時に大事なのは体が基本。
本章ではそのために、活躍するシニアに必要な健康体を作るということについて書かれています。
大事なのはウエスト。ウエストを見れば、体の中が想像できる。くびれたウエストには無駄な脂肪がついておらず血液もキレイだということ。まずはくびれたウエストを目指しましょう。
そのために実施することは、日常の中でできるだけたくさん歩く。筋トレでいざという時に役立つ体にする。著者は毎日30回の懸垂を日課にしているそうです。
そして運動と併せて食事についても説明しています。ポイントは食事は軽く。おなかが鳴るまで食べないのが基本と言っています。おなかがグーッとなっても3回鳴るまではがまんしてくださいとのことです。
腸きれい
病原菌を排除しようとする免疫と腸内細菌の共生、なんでもとり入れようとする消化吸収と便という排泄機能、相反する機能が存在するのが腸内環境。バランスのとれた腸内環境を保つことが腸きれいの目的です。
毎朝、便をチェックする
植物性の食物繊維で腸内を耕す、そして土壌ができたら善玉菌をとる。具体的にはチーズ、ヨーグルト、味噌、納豆などの発酵食品を摂ることを薦めています。
ただ、
善玉菌が含まれるヨーグルトだけとってもだめなのです。ゴボウや海藻などの食物繊維や、根菜類のオリゴ糖の3条件が必要だとも言っていますので偏った食べ方はいけませんね。
そして著者がやっているのが、毎食ゴボウ茶を飲むということ。
あと油にもこだわっており、お宅にあるサラダ油と冷蔵庫の市販のドレッシングをいますぐ捨ててください。と言っています。ではそのかわりにどんな油を使えばいいのかというと、それはオメガ3の植物油。オメガ3を豊富に含むチアシードを愛用しているそうです。
まとめ
健康づくりの基本は腸内環境の整備といい、そして実現に向けてすべきことを毎日の習慣や立ち振る舞いに組み入れてしまえば、きれいカッコいいシニアになることはむずかしいことではないと言っています。
長い人生を楽しみまた世の中に役に立ちたいと思っているから。
本書を参考にしてみてはいかがでしょうか。
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