「定年後3部作セミナー」に参加してきました。
このイベントはビジネス開拓アドバイザー 大杉潤さんプロデュースにより毎月、神保町の「ブックハウスカフェ」で開催されるトークショーイベントです。
今回は、定年後の生き方についての本を出している3人の著者によるトークイベントでした。
その3名とは、
- 高伊茂 氏 『定年を楽園にする仕事とお金の話』(ぱる出版)
- 安藤信平 氏 『ファイナンシャルプランナーが教える終活ガイドブック』(合同フォレスト)
- 大杉潤 氏 『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)
会場にはそれぞれの著書も置かれており、即売会も行われておりました。
では、紹介しましょう。
会場のブックハウスカフェ
会場は東京は神保町にあるブックハウスカフェ。
神保町といえば、古書なども含め書店がつらなる街ですが、
書店経営も色々厳しくなり、業態を変えつつある書店が増えています。
ブックハウスカフェもそのひとつになります。
▲ブックハウスカフェの正面です。
今回のトークショーは2Fの部屋でした。
ブックハウスカフェは書店なのですが、店名のとおりカフェとして飲んだり、軽食を頂いたりすることもできます。
▲トークショーの最初に、オーナーの今本さんからのご挨拶。
神保町には書店が多いものの、子供向けの本を取りそろえた書店がなく、
こちらでは子供向けに絵本を取りそろえた書店とされています。
最近は、週末には子供連れのお客様が増えてきたそうです。
トークショーは3部構成
今回のイベントは19:00開始で終了が20:50。
2時間弱のイベントです。
- 登壇者の小さい頃からのエピソード
- 各著者からの著書の内容についてのミニセミナー
- 将来に向けての活動・夢とQ&A
という3部構成です。
▲写真は右から、司会の大杉潤さん、高伊茂さん、安藤信平さん
3人の共通点は、定年後の著作だけでなく、元々金融系のサラリーマンだったこと、宅建の資格をもっていることなどがありました。
小さい頃からのエピソード
最初は司会の大杉さんより、高伊さん、安藤さんのお二人に
子供の時、思春期時代、仕事の選択時期、入社してからと順を追ってお二人にインタビューしていきます。
それぞれのお答えは、
高伊さん
小さい頃:
しゃべらない子供であった。
実家が商売をしており、夏休みなどは預けられていたが、ぎりぎりまで 宿題をやらず最後に泣きながら取り組んでいたような子供時代。
思春期:
中学に入ってから本を好きになる。
友人とひと月にどれだけ本を読めるか競い、1か月に30冊読んだ。
仕事の選択:
本当はスーパーかデパートを希望したが、信託銀行を受けたら受かる
指定校推薦でもあり断れず入社。
入社してからは:
店にいた時は昼ごはんを食べる暇もなく忙しかった。
外回りするようになり、年寄りとも関わるようになったことが今にもつながっている。
安藤さん
小さい頃:
父一人子一人の家庭。本が友達だった。
小学生で200冊以上の本を読むが、小5の時、父が亡くなりすべて燃やした。
思春期:
ラジオにはまり世界の放送を聞く。
高校時代は応援団長をつとめる。
仕事の選択:
地元愛が強いので転勤がないということ、地元の役に立ちたいことから農協を選らぶ
入社してからは:
職場結婚した。バブル期に不動産部門に異動。会社方針に逆らい無理に売らずに損失を防げた。
つづいては、独立したきっかけについてのお話です。
高伊さん:
銀行には残れたが、同期も少なくなり話し相手も減ってきた。
社労士とFPの資格を取得し53歳で独立
安藤さん:
元々50歳から独立したかったが、妻の反対にもあい中々できず、
FPの資格を取得し52歳で独立。
最後は独立してからのお話でした。
高伊さん:
独立した頃は確定拠出年金が導入された時期であり、企業での講師の仕事があった。
また、自分は営業したことがない。人との付き合いがあると仕事はくる。
安藤さん:
FP協会の理事長の元でインターンシップを経て、自分でビジネスモデルを考えたがうまくいかなかった。
1部のお話を聞いていますと、大杉さんも含め3名ともに本が好きなのも共通点でした。
また、大杉さん、安藤さんは独立後は最初は苦労したそうですが、高伊さんが営業したことがないというのはすごいです。
ただ、地元の埼玉のFP協会の仕事を無報酬で取り組んだりなどすることが人との繋がりや信頼につながっていると思いました。
著者からのミニセミナー
2部はそれぞれの方からの著書に基づくミニセミナーです。
トップバッターは年長者の高伊茂さん
高伊さんは、田中真澄 氏を人生の師として仰いでいるとの言葉が最初にありました。
田中真澄氏も人生は後半からとの著書を何冊も出版されています。
そして、高伊さんの話のポイントは
- 定年後こそ楽しい人生が待っている
- 幸せな老後を築くには老後の3K(経済、健康、生きがい)+家族
- 老後の不安を解決するのは働くこと
といったことでした。
また、生きがいの中で趣味についてのお話をされました。
高伊さんの趣味は仕事らしいのですが、仕事以外にも楽しみを見つけなくてはということで、
今は、1.読書 2.映画 3.旅 4.川柳 を楽しんでいるそうです。
高伊さんは69歳という年齢にも関わらず全国を飛び回って講師を務められていることもあり声もよく通り、非常に聴きやすい話し方をされています。また趣味の川柳からか、面白い言葉を随所に取り混ぜたプレゼンでした。
今回紹介された高伊さんの著書はこちらです。
2番手は安藤信平さんです。
安藤さんは最初に自分のビジネスプランをディズニーモデルとして紹介されました。
一つの事だけでなく、5つの事をビジネスで行っていくというプランです。
今は、その5つを組み合わせフラガールプランとして進めているそうです。
安藤さんの著書は終活についての著書なのですが、何故「終活」に取り組んだのかということについて話をされました。
私の印象に残ったポイントは
- 終活はゴールから逆算して今何をすべきか?
- そのベースはエンディングノート
- 人生を車に例えると「お金」「健康」「孤独」「相続」の4本のタイヤのバランスが大事
そして、幸せな終活のためには、閃きでなく「直観」を大切にするとの言葉で締められました。
安藤さんの著書は私も以前読んでいますが、50を過ぎてくると遭遇する様々なことへの対処がきちっと入っています。
今回のセミナーで私も気付いた点があったので、辞書のように必要な部分を読み返したいと思いました。
安藤さんが今回紹介された著書はこちら
最後は今回のイベントをプロデュースされている大杉潤さんです。
前の二人が予定時間をオーバーしたので、大杉さんは短縮バージョンでのプレゼンです。
大杉さんは働く期間を3つに分けたトリプルキャリアを著書の中でも提唱されています。
ファーストキャリアはいわゆる会社員時代ですが、このキャリア時代は毎月安定的に収入があるというメリットがあるものの、定年という時間制限があります。
そこで、早いうちにセカンドキャリアに移行した方がよいのだが、セカンドキャリアは収入の安定度が低いというデメリットがあります。
大杉さん自身も中々移行できず57歳で独立されていますが、それはやはり家族の反対もあり勇気がなかったと述べられました。
ただ、今は独立してよかったそうです。
そして、サードキャリアでは、自分がこれだけは仕事とするということを残すべきだと述べられました。
大杉さんの場合は、ハワイに移住して著作業という夢があるので、本を書くということに対する投資は何があってもするそうです。
大杉さんは独立された年齢が今の私に近いこともあり、リアルに色々聞きたくなります。また、今3冊目の著作に取り組んでいるそうですが、これは大杉さん以外には書けない内容であると自信を持って言われていました。このように自分自身の強みを見つけることも大事だと感じます。
大杉さんの著作はこちら
将来に向けての活動・夢
最後のパートはそれぞれの将来にむけてのお話でした。
高伊さん
家族信託、民事信託について勉強したい
奥様と一緒にいつ迄も元気でいたい
年中無休を80歳までは続けたい ← 今は年中無休だというも驚きです
安藤さん
作家になりたい。
大河ドラマの脚本を書き、女優を目指す娘さんがその脚本でヒロインを務めるのが夢
大杉さん
ビジネス書を100冊書き、1000万部を達成する。
ハワイに住み、「7つの習慣」を超える本を執筆する。
このように皆さんまだまだやりたい事がいっぱいという感じで、大変エネルギーを頂きました。
また、このように実現できるかどうかわからない夢ですが、
言葉に出さないことは絶対に出来ないと話されたことも印象的でした。
最後は、参加者全員での記念撮影。
そして、1Fのフロアーにて懇親会です。
今回は、テーマがテーマでしたので、参加者の年齢層が高いにも関わらず、大いに盛り上がった懇親会でした。
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