今回紹介するのは多くの情報発信をしている著者がその自身のノウハウから紹介するアウトプット術についての本です。
著者の樺沢紫苑氏の本職は精神科医です。
精神医学や心理学、脳科学についてSNS、メールマガジンなどで情報発信をしており著作もなんと28冊。
その中には読書術についても著書もあり、私も以前読んで参考にさせてもらいました。
インプット重視ではなく、アウトプット重視へ
本書での大事な点は、タイトル通り「学びを結果に変える」という点です。
著者は人生は仕事や勉強をアウトプット中心に切り替えることで変わると主張しています。
インプットの量は自己成長の量は比例しない。大事なのはアウトプットの量だと述べられています。
著者自身の多くのアウトプット例(実績)
はじめにの部分では著者のアウトプット実績を紹介しています。
それが、すごい。
- メルマガ 毎日発行 13年
- Facebook 毎日更新 8年
- YouTube 毎日更新 5年
- 毎日3時間以上の執筆 11年
- 年2~3冊の出版 10年連続
- 新作セミナー 毎月2回以上 9年連続
これだけアウトプットしているにもかかわらず、月10本以上の映画鑑賞や月20冊以上の読書、月10回以上の飲み会など勢力的に動いてインプットもされています。
本書の構成
本書は、80個のアウトプット術と7つのトレーニング方法で構成されています。
80個のアウトプット術は
- 基本法則
- 話し方
- 書き方
- 行動力
に分類されて紹介されています。
気になったポイント
学びを身に着けるには、たとえば自転車の乗り方のように身体で覚えたものは残りやすく、また2週間のうちに3回使った情報は長期記憶しやすいと述べらています。
一例としてタイピングよりも手で書くことが効果が高いと言われており、実際に著者が映画を見た後に書き出したノートの写真もあります。
このノートですが映画を見た直後にカフェに駆け込み、頭の中に残ったことをいっきに書き出したものだそうです。
脳が最も多くの情報を保持しているのはインプットの直後であるということで、その状態でアウトプットすることが効率がよいということです。
これは中々できないことです。
私自身この記事も本書を読んでしばらくたってから書いています。
そうするとやはり読んだ直後に感じたこととはやや違ってきています。
時間がたつとインプットされた情報はどんどん欠落していくとも著者は述べられており、インプットの後はできるだけ早くアウトプットすべきだと感じました。
その方法はブログでもSNSでもよく、私も本書を読んだ後、インプットの後になんらかの形でアウトプットすることを意識するようにしています。
とは言え、習慣化していないことは中々できないものです。
その言い訳では時間が確保できないとかありますが、
本書ではアウトプット時間を確保するコツについても記述されています。
それは
- 15分でアウトプットする
- スキマ時間を活用する
- スマホをアウトプットのツールとして活用する
の3点です。
それでもアウトプットする時間がないとう場合は、インプットを減らすということ。
アウトプットしないインプットは意味がないと述べられており、アウトプットできないなら、そもそもインプットしなくてよいとこことです。
本書では最後にアウトプット力を高める7つのトーレニング法についても書かれています。
それは、
- 日記を書く
- 健康について記録する
- 読書感想を書く
- 情報発信をする
- SNSに書く
- ブログを書く
- 趣味について書く
の7つです。
私自身、この7つは何らかの形で実施しておりますが、各項目の中で書かれているやり方に対し、なぜこの方法がよいのかという点と具体的なやり方が書いてあり参考になります。
時間を使って学んだことをアウトプットを通じて身に着けるというやり方は大変参考になりました。
書かれていることの中で自分で取り入れられそうなことをまず初めてみようと思います。
この記事の作り方も本書に書かれているやり方を参考にしました。
アウトプット力を高めたいと考える方にお勧めの一冊でした。
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