尾張津島 天王祭 朝祭 〜 神事としての祭を感じさせる行事【名古屋旅行記③】

旅行記

尾張津島 天王祭 朝祭は8:40から始まります。
昨日、屋台でいっぱいだった道は屋台もなくなり普通の道となっています。
だいぶ雰囲気が違うのでびっくり。人出もそれほどではありません。

天王祭 朝祭とは

夜中のうちに様変わりした6艘のだんじり船。
船の上には置物を飾っています。

6艘の先頭は市江車と言うらしいです。
一艘ずつ進み、池の中ごろで停止し、市江車から10人の若者が池に飛び込み
岸まで泳いで渡った後、神輿に拝礼し、神社まで走り抜く。
その後、各だんじり船に乗せられた稚児を共に隊列を作って津島神社向かうという祭です。

出発を待つ船

すでに朝祭仕様に整えられた船。
着飾った稚児もすでに乗せられています。

準備の整っただんじり船

船の上部には置物があります。
それぞれの船に上段置物と下段置物との2体ずつの人形があり、
先頭船を除き、計10体の人形があるようです。

 

津島神社の船が来て、それぞれご挨拶。
これが終わると出発の準備が整います。

 

いよいよ漕ぎ出し、そして飛び込み

出艇の前には船上見物の船が何艘か池に出て行きます。
そして、いよいよ漕ぎ出し。

まずは先頭の市江車

市江車

先頭の市江車はきらびやかです。
船の先頭には布鉾が飾られています。

そして次々に出て行く船。
横から見ると、上段置物と下段置物の様子がよくわかります。

池に向かう船を見た後は、場所を移動。若者たちが飛び込む様子を見に行きます。
飛び込むのは10名の未婚の男子。神事ではありますが、今時の若者っぽいのがなんとも言えずにいいです。
そして一人ずつ名前を呼ばれていざ飛び込み。
飛び込むときは、布鉾を持って飛び込みます。

布鉾を持って飛び込む若者

飛び込んだ後は、岸に上がり神輿に拝礼し、神社まで布鉾を持ったまま走り抜けるそうです。
これは、道中を祓い清めるという意味合いもあるですが、その様子は見れませんでした。

 

神輿還御(みこしかんぎょ)

6艇の船が接岸し、稚児以下供回りが上陸し終わると列を整えて神社に向かいます。
この間は結構時間があるので、我々は津島神社の休憩所で休んでいました。

津島神社に向かうとき気づいたのですが、道路沿いの道はサルスベリが植わっています。
ちょうど花が開く頃できれいに咲かせています。

さるすべり

さて、そろそろ神社に向かう頃。
ファミリーマートがありますが、その向かいあたりに陣取ることにしました。
ここは中々見やすい位置です。
ファミリーマート側ですと、隊列を見守る人たちので見えないところでした。

 

 

さて、隊列が来ました。
いろいろな色の衣装がありますね。

 

船ごとの隊列ですが、それぞれの船に乗せられていた稚児が、今度は肩車されています。

 

 

稚児は地面につかないように、肩車されたままです。
暑い上に、朝からこんな格好をさせられて、思うように動けず、ぐたっとしている稚児もいました。
後ろから扇ぐ人もいて大変です。

そして、隊列は参道を神社に向かって進みます。

参道を進む隊列

神社には通り道の両側に提灯が飾られています。

一行は神社にて神前奏楽を奉納し、盃事を終えて帰路につき朝祭は終わるそうです。

神社ではこんな芽の輪くぐりがあります。
そして、本殿の両側には先ほどの布鉾が立てかけられています。

池に入ったので濡れていますが、この雫を患部につけると病気やけがが治るという言い伝えがあるそうです。
暑さのため、だいぶ乾いていましたが、私も手に取ってみました。

 

まとめ

2日間にわたり、尾張津島 天王祭を堪能することができました。
宵祭の船の幽玄さもいいのですが、朝祭の方が神事としての祭を感じられますね。

人手についても宵祭のイベントぽさに較べ、朝祭は余裕を持って見ることができました。
どちらも良さがありますが、せっかく見るのであれば、両方見ることでこの祭を感じることができます。
今回、2日に渡り、連れてきていただいた方々に感謝です。

そして、祭りの後のランチはこちらで。

朝日寿し

我々は2Fの座敷席へ。結構広いです。

朝日寿し外観

こちらでは津島の酒もいただきました。

鶴見酒造 「神鶴」

こちらではランチの他、津島名物のモロコ寿しをいただきました。
モロコ寿しとは、甘辛く煮付けたモロコ(小魚)をつかった押し寿司(箱寿司)のこと。

いやーおいしかったです。

モロコ寿し

天王祭については
津島市公式ホームページをご覧ください。

 

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