今回の大分の旅の目的は由布岳登山。そのため湯布院カントリーロードユースホステルに宿泊したことを前回のエントリーで紹介しました。
しかし、朝起きてみると雨。しかも山はガスで覆われています。こうなると登っても何も見えないし、第一危険です。
一緒に登山する予定だった後輩が朝から湯布院に来たましたが、相談の上登山は中止することにしました。
すっかり空いてしまった一日。せっかくなので大分の臼杵市にある国宝 石仏を見に行きましたが、こちらが中々すばらしい場所でした。
臼杵 石仏とは
臼杵市は大分県の東海岸に位置する市。今回訪れた石仏の他に臼杵ICの近くにフンドーキン醤油のほかいくつか醤油工場もあり、醤油の産地でもあるようです。
また、大分はふぐも名物。東京にも店を出している山田屋の本店があるのも臼杵市。お店の前を通ったがランチ時でもあり、大勢のお客さまが入っていく様子がみられました。 料亭山田屋 臼杵本店公式ホームページ
そんな臼杵市にある臼杵石仏
平安時代から鎌倉時代に岩壁に刻まれた仏郡。今なお1000年以上の時を過ぎてもその姿を残す石仏です。
平成7年6月には磨崖仏では全国初、彫刻としても九州初の国宝に指定されており、59体が国宝となっているようです。
歩いて30~40分で見学できるコース
駐車場は広く、無料です。観光地らしく売店や無料休憩所もあります。
見学するにはチケットを購入しなくてはなりません。大人1名¥540です。
この写真の右側には臼杵美術博物館がありますが、こちらとの2施設共通券もあり両方いくのであれば、ややお得なようです。
チケット売り場から2~3分も歩くと集札所。ここからゆるい上り坂を登っていきます。
入るとすぐに石仏をみることができます。
やはり1000年以上経過していますので、傷みもありますが、よく石にこんなに細かく彫ったなーと感心するしだいです。
この日は修復作業をしていました。
修復していたのは平安後期の作品と思われる阿弥陀三尊像
青く光っているのは、紫外線をあてているそうです。
紫外線をあてたあとは、このように人手で表面についたコケなどをとっていくそうです。
細かい作業だし、この姿勢での作業は大変そう。
また、この日は地元の中学生が各所にたっておりガイドをしてくれました。
覚えたばかりのことを一生懸命説明してくれます。
誰でもできる訳ではなく、観光ガイドの試験などを受けて合格しないといけないそうです。
地元の文化遺産について学習しそれを説明できるというのは立派なことです。
石仏がある場所にはこのように建物が建てられており、雨風から石仏を守っています。
この日は雨だったこともあり、よいたたずまいでした。
コースからちょっと外れますが、小さな神社もあります。この鳥居すごい。歴史を感じます。
こちらは平安後期の古園石仏。いぜんは頭の部分が落ちており、台座の上に安置されていたのが、今は修復され元の姿に戻されています。ここは横に何体もありますが、崩れて下半身部分の無い石仏などもありました。
石仏側からみた近所の風景です。
実際にみるとこんな山里に誰がこの場所を見つけ、ここに彫ろうと思ったのでしょうか?
有料の見学コースを出た山里にも見所はあるので、この山里を歩くことにしました。
ここで1軒のカフェを見つけたのでひとやすみ。
オリジナルの焼き物も展示されています。
コーヒーは浅煎りか深煎りかを選べます。頼んでから丁寧に入れてくれますのでちょっと時間はかかるかな。
ひと休みした後は里を歩きます。
登山はできませんでしたが、ちょっとしたトレッキング気分。
こちらは満月寺。そして仁王像。
この仁王像の右手の岩にも石仏が彫られています。
右の2体が石仏を彫らせた人物といわれる真名長者夫妻像、左が長者のもとで石仏を彫ったといわれる蓮城法師像です。
さて、満月寺を抜けて駐車場に戻ることにします。途中のコスモスがきれいでした。
まとめ
大分県臼杵市は大分市からも東九州自動車道を走って30分弱のところにあり、中々来る機会はないかを思います。
今回は登山が中止になり、たまたま来ることになりましたが大変貴重な時間となりました。
平安から鎌倉に掘られた石仏達。みているとなぜここに?誰が?どのように?と思わせてくれる不思議な場所。
大分観光のひとつとして訪れのもよいと思います。
国宝 臼杵石仏公式ホームページはこちらから
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