勝間和代さんについては好き嫌いいろいろあるだろう。
わたしもちょっと抵抗を持ちながら読んでしまうのではあるが、
読むとこの人の賢さを再度認識してしまう。
さらに読み出すと引き込まれて行く文章力も凄いと思う。
むずかしい事をやさしく説明できるということでは、池上彰氏と並ぶ物がある。
本書はちょうど2年前の著書。
タイトルからすると自分の価値を下げないためにはどうすべきかということが書いてそうかなと思ってしまうが、その内容はごくわずか。
勝間さんが考える日本経済のデフレ現象についての解説と問題点の指摘がほとんど。
世界的にみて経済はゆるやかなインフレを目指すのが人々が豊かになっていくのに
特に日銀はインフレを恐れるあまり、経済発展を抑制する動きばかりしているということを
指摘している。
日銀がデフレ経済を中々認めなかった点についてもデータを基にわかりやすく解説。
そんなデフレ経済でも生き残る為のサバイバル術として16か条を書いてあるが、
その点はそれまでの著書に書いてある事と一貫して同じ事を言っている。
その部分は少ないのでデフレについてわかりやすく解説した本だと思って読むのが
いいだろう。
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