著者の高伊さんは元々銀行にお勤めで、企業内ファイナンシャルプランナーとして活躍されていました。
高伊さんはなんと定年前の53歳で独立し、ファイナンシャルプランナーとしてセカンドライフの相談や様々なところで講師としても活躍されている方です。
その高伊さんが書かれた定年後を楽園にするとは?
今回紹介するのはこちらの本になります。
定年後が不安なら定年を無くせばいい
本書のはじめにに書かれている言葉です。
60歳以降も働き続ければ、貧困、病気、孤独、「老後の3大不安」の多くが解消できると述べられています。
そして、「60歳以降はおまけのような時間」という「余命」の発想はもうやめましょう。定年はあくまでも会社が定めたもの、社会人としての終わりではありません。
このような言葉で定年を楽園にする準備について本書は述べられています。
本書の構成は次の通りです。
1章 定年後にはどんな生き方があるの?
2章 シニア独立で一番大切なもの
3章 独立にあたって必要なルールや手続き
4章 「幸せな老後」のためのお金の増やし方
5章 知っておきたい定年前・定年後のお金の知識
やはりファイナンシャルプランナーらしくお金が中心の構成となっています。
1章では、定年後の働き方は「再雇用」「再就職」「独立・起業」の3つあると述べられ、それぞれについてどういう人が選ぶべきか、またどういうことに気をつけなければならないかということについて紹介しています。
その中で、高伊さんは会社員としてのメリットも述べながらも、辞める時期を自分で決められるシニア独立を視野に入れるべきと主張されています。
2章ではシニア独立について大切なものについて書かれています。
やはり独立しようと思うと、何をすればいいのかということが多くの人は気になると思いますが、本書では「仕事はどうやって選ぶ」「誰に相談すべきか」「資格はとったほうがいいのか」という気になることについてしっかり教えてくれます。
その上で、一番重要なことは「人脈」であると述べられています。
3章は具体的な独立のための手続きになります。
個人事業がいいのか、法人事業がいいのか?
また、シニア独立で守るべき8つのルールについて教えてくれます。
本章では、10人の方の独立の事例も紹介しております。
様々な独立の仕方は、大変参考になりました。
4章はお金の話ですが、ファイナンシャルプランナーらしく、この章はかなりボリュームがあります。
年金についてであったり、保険の見直し、住宅ローンの繰上げ返済など
定年前の方であれば、しっかり理解しておく必要のあることがわかりやすく書かれています。
私も大変参考にさせていただきました。
5章もやはりお金の話です。
ここでは、健康保険や医療費、公的介護保険制度になどについて教えてくれます。
さてこのように本書では、定年を恐れないためにはシニア独立を薦めており、その時に必要な知識が非常に整理されてわかりやすく書かれています。
定年直前の方はもちろん、45歳過ぎた方も
将来に備え、一度読んでみてはいかがでしょうか。
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